木造文化財建造物の防災[一覧]

投稿日 2018年5月2日

2018/06/09 シリーズセミナー「歴史的まちなみの伝統的木造建造物をさまざまな災害から護り抜く」第6回「歴史都市・大阪と京都から学ぶ 町家の保全・活用」

 関西木造住文化研究会(略称KARTH)は、これまで京町家をモデルに伝統木造住宅の伝統文化を活かした防災性能の向上や再評価を目指して様々な活動を続けてきました。本セミナーでは、歴史的まちなみの伝統的木造建造物を、伝統文化を活かした手法で様々な災害から護り、被害を軽減するための課題と対策をさまざまな視点から学び、考えます。
 今回は、関西の歴史都市・大阪と京都における町家の歴史と保全・活用の取り組み事例を学ぶことにより、各地の地域特性、資源、文化を活かした安心して暮らし続けられる住まい・まちづくりに役立てていただきたいと思います。お気軽にご参加下さい。

 第6回セミナー 2018年6月9日(土)午後1時~5時頃(開場12時半)
 ■プログラム
  ・12時30分~1時 会場の防火・耐震改修町家の公開見学(解説付):自由参加
  ・1時~5時頃 セミナー 

 第1部「京都の木造伝統文化、歴史的まちなみの保全と防災の両立方法を考える」
  KARTH防火・耐震研究チーム 田村 佳英、武田 眞理子(悠計画研究所)(1時間程度)

京都は第2 次世界大戦の戦火から木造密集家屋を護るために防火改修した町家が都心に400 棟余り(2010 年調査時点)現存する日本でも稀有な都市である。昭和期には消防局による市内全域の住宅の防火診断や防火貯蓄運動が推進された。これらの先人の取り組み、及び地域の方々のご協力による50 棟余りの町家の構造・防火調査、防火・耐震実験・研究等から把握できた既存京町家の防火・耐震特性と木と土壁文化を活かして京町家の防火・耐震性を高めるための要点を概説する。

 第2部「大阪の町家と長屋について」 谷 直樹 先生(1時間半程度)
  (大阪くらしの今昔館(大阪市立住まいのミュージアム)館長、大阪市立大学名誉教授)

町家の形と暮らしは、京町家において語られることが多いが、大阪には京町家とは異なる町家や長屋が存在する。大阪には、時代のシンボル的な文化財建造物だけではなく、庶民住宅の長屋街区が残されており、さらに、現代の最新技術を駆使して長寿命化を実現するプロジェクトが始まっている。大阪の町家の歴史を振り返りながら、現存する町家と長屋について、その歴史と現状、保存・再生・活用について語って頂く。

 意見交換(1時間程度)

 詳細は「こちら」をご覧下さい。

 ※案内チラシの参加申込み締切り日は過ぎていますが参加申し込みは受け付けています。